5.5 年金を増やす:付加保険料を払う
付加保険料とは、国民年金の定額の保険料に加えて、追加で保険料を納めることで将来受け取れる年金を増やすことができる制度です。
たとえば、5年間付加保険料を納めた場合、納める金額は合計「2万4000円」となります。
それに対して、将来増額される年金額は200円×12ヶ月×5年で「1万2000円」となるため、実質2年間で、納めた付加保険料よりプラスになります。
上記の「年金を増やす」こと以外にも、老後対策はいろいろあります。
5.6 私的年金を利用する
公的年金だけでは心もとない場合、自分自身で年金を作ることもできます。
月々いくらか積み立てておき、将来に年金としてもらうという制度がいくつかあり、iDeCoや個人年金保険などがその代表例となります。
5.7 資産運用をしてお金を増やす
銀行預金でコツコツ貯めるのもひとつの老後対策です。ただし、低金利の現代ではお金を増やすことには向いていないため、一部を資産運用に回すという方法もあります。
長期の時間を確保できるのであれば、リスク許容度もあげられるかもしれませんが、大切な老後資金で損をしないようにしっかり情報収集は行いましょう。
5.8 セカンドライフに向けて生活費をダウンサイジングする
入ってくるお金にばかり目が行くものですが、支出の削減も大事な老後対策のひとつです。
特に固定費などは、見直せていない項目が多々あるものです。現役時代のうちに、少しずつ生活費を減らしていけるようにしましょう。
6. まとめにかえて
国民年金や厚生年金の受給額、そして老後に向けた資産づくりのポイントについて解説してきました。
年金は身近な制度であるものの、あまり知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
厚生年金の男女差は、共働き世代の増加に伴い、少しずつ縮小していくものと考えられます。一方で、個人差は大きく残るのではないでしょうか。
早めに見込額を知ることで、個人でできる老後対策を考えていきましょう。
参考資料
太田 彩子