4. 後悔(その4):放っておきすぎて運用を見直さなかった
iDeCoは長期投資が基本ですが、一度運用を始めたらそのまま放置してしまう人も多いかもしれません。
市場は常に変化しており、運用状況や市場環境を定期的に確認しないと、思わぬリスクやチャンスを逃してしまうこともあります。
さらに、ライフイベント(昇進、結婚、子どもの進学など)に伴い、リスク許容度や投資目標が変わることもあります。その際には運用方針を見直すことが重要です。
「そこまで労力をかけられない」と感じる人は、年に1回は運用状況や資産配分を確認するだけでも良いでしょう。長期投資だからこそ、頻繁に見直す必要はありませんが、放っておく状態は避けたほうが良いでしょう。
5. 後悔(その5):iDeCoの税制優遇メリットを理解していなかった
新NISAとiDeCoは非課税制度があるという点は共通ですが、iDeCoの税制優遇メリットは新NISAよりも多いことは、見落としがちなのではないでしょうか。
大きな違いは、拠出する掛金が全額所得控除されることです。
このメリットを十分に理解せずに、後になって「税制優遇のあるiDeCoを活用しておけばよかった」と後悔するケースも少なくありません。
個人の年収等によって控除額は異なりますが、iDeCoで掛け金を積み立てた分、税負担が軽減される点は抑えておきたいところです。
5.1 iDeCoと新NISAの違いを理解しよう
新NISAのつみたて投資枠やiDeCoは、いずれも投資信託を活用する仕組みで、毎月一定額を積み立てて投資する制度です。
共通点が多い一方で、制度ごとに特徴や違いもあります。自分の資産運用の目的やライフプランに合わせて使い分けることで、資産設計をよりスムーズに進めることができます。