2024年はiDeCoの制度改正があったことから各メディアで取り上げられることがあり、iDeCoが気になり始めた人も多いのではないでしょうか。

新NISAと比較すると、「iDeCoは独自の仕組みが多く複雑でわかりにくい」と感じる人もいるようです。そのため、見落としていたことで後悔してしまう人もいるようです。

そこで今回は、元銀行員であり、企業型確定拠出年金やiDeCoの講師を担当していた筆者が、受講者から聞いたエピソードをもとに後悔しがちな点を5点ご紹介します。

2025年からiDeCoを始めてみようと考えている方は、今回ご紹介する内容を確認し、後悔のないように計画を立ててみてください。

1. 後悔(その1):金融機関をきちんと選べばよかった

【写真全5枚中1枚目】金融機関を比較検討しよう、後半では非課税制度やiDeCoの特徴について図解

通帳の写真

出所:bee32/istockphoto.com

iDeCoは証券会社や銀行など、さまざまな金融機関で口座を開設できますが、取り扱う商品の種類や数は金融機関によって大きく異なります。

例えば、ある金融機関では低コストのインデックスファンドが豊富に揃っている一方、別の金融機関ではバランス型やターゲットイヤー型ファンドが中心というケースもあります。また、商品数が非常に少ない金融機関もあり、長期運用で自分の資産形成計画に合った投資を実施できない可能性もあります。

手数料やオンライン取引のしやすさ、サポート体制も金融機関ごとに異なります。一度始めると基本的に60歳まで利用するため、選んだ金融機関が長期的な運用成果を大きく左右します。

1.1 金融機関を選ぶ際に確認したいポイント

  • 自分が投資したい商品が揃っているか?
  • 手数料が適切か?
  • オンライン操作やサポート体制が充実しているか?

事前にしっかり比較し、自分に合った金融機関を選ぶことで、後悔を防ぎましょう。