新年が始まりました。
新しい一年の目標を立てると同時に、老後の暮らしについて考える人もいるのではないでしょうか。特に、今は貯蓄がないけれど、老後までにどうにかして2000万円を用意したいと考える人もいるかもしれません。
効率よく2000万円を用意するには、2024年から始まった新NISAの活用がおすすめです。本記事では、40歳から65歳までに新NISAで2000万円を用意する方法をシミュレーションします。
運用利回り別に、毎月必要な積立金額を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 2000万円の貯蓄がある60歳代世帯はどれくらいいるのか
「老後2000万円」を1つの目安に考える人も多いですが、実際に60歳代で2000万円を超える貯蓄を持つ世帯はどれくらいあるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、60歳代二人以上世帯の金融資産保有額は以下の通りです。なお、金融資産には預貯金のほかに株式や投資信託、債券、個人年金保険などを含みます。
1.1 60歳代二人以上世帯の金融資産保有額
- 非保有:21.0%
- 100万円未満:5.9%
- 100~200万円未満:4.5%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:3.0%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:7.2%
- 700~1000万円未満:6.7%
- 1000~1500万円未満:6.8%
- 1500~2000万円未満:5.4%
- 2000~3000万円未満:9.5%
- 3000万円以上:20.5%
- 無回答:3.2%
- 平均値:2026万円
- 中央値:700万円
※上記、金融資産保有額には日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
2000万円以上の金融資産をもつ60歳代二人以上世帯の割合は、30%です。約3世帯に2世帯は、金融資産が2000万円未満となっています。
また、金融資産がゼロの世帯も21%と高いです。老後に向けて十分な金融資産のある世帯は少ないことがわかります。