1.2 受給額下位の都道府県

老齢厚生年金の受給額を都道府県別に比較すると、下位10位以内は次の通りです。

下位10都道府県

下位10都道府県

出所:厚生労働省「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

  • 青森県:12万4383円
  • 沖縄県:12万5435円
  • 秋田県:12万5476円
  • 宮崎県:12万5499円
  • 山形県:12万7133円
  • 高知県:12万8607円
  • 熊本県:12万8956円
  • 岩手県:12万9036円
  • 鹿児島県:12万9639円
  • 鳥取県:12万9703円

下位10位以内は、東北地方や九州地方の都道府県が中心です。

上位10位以内の都道府県とは逆に、給与所得の水準があまり高くないため、受給額も全国平均を下回っています。

1.3 受給額の差は4万2195円

受給額の最も多い神奈川県(16万6578円)と最も少ない青森県(12万4383円)を比較すると、その差は月額で4万2195円です。

受給額に大きな差が生じ老後生活にも大きく影響しますが、物価水準も異なるため、家計収支への影響度合いは多少緩和されるでしょう。

ここまで、都道府県別の厚生年金受給額とその差について解説してきました。次章では、老齢基礎年金について解説します。