シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手化粧品メーカーであるポーラ・オルビスホールディングスです。
ポーラ・オルビスホールディングスの平均年間給与はいくらか
ポーラ・オルビスホールディングス(提出会社)の2017年12月31日時点での平均年間給与は 754.8万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は41.8歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は3.8年となっています。
ポーラ・オルビスホールディングスの従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2017年12月31日時点で132名。単体で100人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 全社(共通):132名
また、連結の従業員数は4139名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- ビューティケア事業:3585名
- 不動産事業:5名
- その他:417名
- 全社(共通):132名
過去5年の業績動向
ポーラ・オルビスホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2013年12月期に1913億円であった水準が、2017年12月期には売上高は2443億円となっています。
また、経常利益についても増益傾向が継続しています。2013年12月期には178億円の水準であったものが、2017年12月期には392億円にまで増加しています。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は連結経常利益と同様に増加傾向で、2013年12月期には73億円あったものが、2017年12月期には271億円となっています。
今後の注目点
ポーラ・オルビスホールディングスでは、2017年からスタートした4ヶ年中期経営計画を発表しています。
更に4ヶ年中期経営計画では目標とする経営指標として、有価証券報告書によれば、4ヵ年平均の連結売上高成長率3から4%、連結営業利益額成長率10%以上を掲げています。また、ROEは2020年末時点で12%を目指しています。
また、2018年12月期Q3決算発表資料によれば、2020年指標として、連結売上高で2500億円以上、海外売上高比率で20%、営業利益率は13-15%を目指しているとしています。
今後も高い収益性を維持しながら売上高成長を実現できるのかに注目です。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部