2.3 貯蓄の一部で資産運用を検討する
昨年より新NISAが始まりましたが、投資で得た利益に対して通常かかる約2割の税金が非課税となるNISA制度の登場で、長期的な資産形成がしやすくなりました。
投資にはリスクがありますが、効率的に貯蓄を増やせる可能性もあります。
「投資はリスクが怖いけど興味はある」という方は、シミュレーションを行ってみるといいでしょう。「毎月いくらを、どれくらいの利率で運用した場合、得られる利益はどれくらいか」のシミュレーションをして結果をみることで、実際の運用の成果が実感しやすくなると思います。
もちろん運用成果は後にならなければわからないですし、投資方法や投資期間、投資額、金融商品によってもリスク・リターンは異なりますので、シミュレーションをしたら実際に自身でとれるリスクや投資したい商品、投資方法などを調べて考えてみるといいでしょう。
先ほどの先取り貯金は、新NISAのつみたて投資枠で積立投資をおこなうことも可能です。
3. まとめにかえて
今回は60歳代・70歳代の懐事情について確認していきました。
貯蓄ゼロの世帯が約20%あり、老後について不安を持たれた方もいるのではないでしょうか。
また、少子高齢化の日本では将来の年金受給額は下がってします可能性もあります。老後になって困らないように早めに対策していきましょう。
今は一昔前とは違いNISAやiDeCoといった資産運用の制度も充実しております。
他にもさまざまな資産運用の方法が存在しますのでまずは自分に合った運用方法を探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全 国 2025年(令和7年)1月分」
西村 翼