明日から仕事始めという人も多いのではないでしょうか。

年末年始のまとまった休みを活用して、これからのキャリアや資産形成についてじっくり考える時間を持った方もいるかもしれません。一方で、そうした計画に踏み出すには不安を感じるという声もよく耳にします。

金融庁は、2024年9月末時点のNISA口座数が2508万口座に到達したとの発表しました。この数字からも、新NISAが多くの人に注目されていることがわかりますが、実際に始めるとなると「本当に資産形成につながるのだろうか」と悩む人も多いことでしょう。

そこで今回は、新NISAの仕組みをわかりやすく解説し、実際に投資した場合のシミュレーションをケース別にご紹介します。新NISAがどのような可能性を持つ制度なのかを知ることで、自分に合った資産形成を考えるきっかけにしてください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?

【写真全6枚中1枚目】新NISAとは。2枚目以降で、新NISA「非課税」のしくみや、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA

出所:natural.sound.design/shutterstock.com

そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。

1.1 新NISAとは何か

2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。

では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。

それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。

新NISA「非課税」のしくみ

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。