2025年がはじまりました。今年初の年金支給日は2月14日です。
年金は2カ月に一度偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)に支給されます(年6回)。老後は主な収入源が年金という方も多いですから、2カ月に一度支給される年金を計画的に使えるようにしたいものですね。
老後資金を考える際には、自身の老後の年金受給予定額を前もって把握しておき、老後の生活に足りない分は貯蓄をしておくことが大切です。
では、現代のシニアは平均でどれくらいの年金を受給しているのでしょうか。
今回は12月に公表された最新の厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、公的年金の平均額を見ていきます。
1. 公的年金の仕組み
まずは年金制度を確認しましょう。
日本の年金は「国民年金(基礎年金)と厚生年金」の2階建てです。
1.1 1階部分:国民年金
- 加入者:日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
- 保険料:全員一律
- 40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる
1.2 2階部分:厚生年金
- 加入者:会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 保険料:収入に応じて(上限あり)変わる
- 加入期間や保険料により将来の受給額に個人差が大きく出やすい
日本の年金は上記のような2階建てとなっており、個人によって加入状況が異なるため、老後の受給額も個人差が大きいもの。
現役時代からねんきん定期便やねんきんネットで自身の加入状況や将来の受給予定額を把握し、老後資金のマネープランを考えましょう。