3. 【新社会人・新大学生必見】初めての住まい探しにおける「つまずきポイント」3選

そんな「失敗したくない」人たちに向けて、初めての一人暮らしでも失敗しないポイントとして、住まい探しにおける「つまずきポイント」を3つご紹介します。

3.1 <ポイント1:家賃の抑え方が分からない>

「家賃の抑え方が分からない」という悩みは尽きないかと思います。そこで注目したいのが、「築年数」と「駅徒歩分数」です。

この2つを妥協している人は多く、アットホームの調査によると妥協した人の中では「築年数は当初の10.2年古くても妥協できる」「駅徒歩分数は当初の9.3分遠くても妥協できる」と回答しており、家賃を抑えたい人にとってはまず妥協することを考えてみても良いポイントです。

また、築年数と家賃の関係を調べました。東京都の三軒茶屋駅と町田駅の家賃を新築から築20年以上でそれぞれ見てみると、三軒茶屋駅では新築で10.58万円の相場に対し、築3年以内、5年以内と築年数を広げるほど家賃はお得になっていきます。

同様に町田駅でも、新築で7.39万円の相場に対し、築20年以上では4.76万円まで下がってきます。

出所:不動産情報サイト アットホーム(2024年11月発表)

2024年11月に全国の不動産会社を対象に実施した調査でも、「家賃を抑えたい場合に何を妥協すれば良いですか?」と聞いたところ、

  • 築年数、駅からの距離
  • 築古の物件でもリフォームされている物件は室内がきれいで家賃が手ごろ
  • バス・キッチン・トイレのグレードや立地条件を下げる

など、築年数や駅徒歩分数に触れているコメントが多数ありました。

3.2 <ポイント2:時間をかけても見つからない>

タイパを求める世代にとって「時間をかけても見つからない」というのは苦しいことです。そして、人気の物件はすぐに決まってしまいます。

一人暮らしをしている学生・社会人に「内見したい物件が見られなかった理由」を聞くと、「探し始める時期が遅く、内見する時間が取れなかったから」「内見する前に他の入居者が申し込んだから」という方が一定数いました。つまり、住まい探しのスタートや申込・契約までのスピード感が重要であるということが分かります。

表

出所:アットホーム株式会社「ユーザー動向調査 UNDER30」(2023年調査)

そこで、住まい探しにおけるタイパ術を5つご紹介します。ぜひ取り入れてみてください。

  • (1)不動産ポータルサイトでたくさんの物件を見て、内見する物件は絞り込む
  • (2)新着物件のお知らせを受け取れるようにする
  • (3)オンラインで内見する
  • (4)オンライン入居申込・クレジットカード決済を選ぶ
  • (5)不動産会社とのやりとりをチャット等で行う

3.3 <ポイント3:自分の生活をイメージできていない>

自分らしさを重視する世代にとって、入居後のイメージが湧いていないと失敗につながってしまいます。初めて住まい探しをする人が引越し後の生活をイメージするのは難しいですが、

  • 家にいる時間は長い?昼と夜どちらが多い?
  • 友だちを家に呼びたい?
  • 自炊はどのくらいする?
  • インターネットショッピングをよく利用する?
  • 洗濯物はどこに干す?

などをイメージしてもらうと、自炊しないのになんとなく「キッチンのコンロは多い方が良さそう」と2口以上コンロの物件を選んだり、室内で干すのに浴室乾燥機がなかったりということを防げます。

今回は、初めての住まい探しで失敗しないための、住まい探しにおける「つまずきポイント」3選を紹介しました。

とにかく失敗したくない今どきの学生・社会人にとって、初めての住まい探しは分からないことだらけかと思いますが、妥協しても良いポイントや入居後をしっかりとイメージすることなどを意識してみてください。自分に合った物件がきっと見つかるはずです。

参考資料