1.3 加給年金の申請
加給年金の申請は、原則老齢年金請求と同時に行います。
ただし、老齢年金受給開始後に厚生年金加入期間が20年を超えた場合など加給年金の受給権が発生したときは、受給権発生時に請求します。
申請先は原則日本年金機構ですが、共済年金に長期間加入し老齢共済年金を受給する人は加入していた共済に加給年金を請求することも可能です。
請求漏れで損をすることがないように、年金事務所などで65歳までに確認しましょう。
ここまでは加給年金の概要や請求について解説しました。次章では、現在検討されている加給年金の見直しの方向性について紹介します。
2. 加給年金の見直しの方向性
2024年12月3日に開催された第22回社会保障審議会年金部会では、次代の社会を担う子どもの育ちを支援し、子を持つ年金受給者の保障を強化することを目的に「子ども加算の増額」が検討されました。
一方、女性の就業率の向上や共働き世帯の増加などにより配偶者加給の役割は小さくなると考えられることから、「配偶者加給の減額」も検討されています。