3. 投資額の選び方のポイント

最後に、両者のメリット・デメリットを踏まえた上で最適な投資額を選ぶポイントを紹介します。積立投資を始める際は、無理のない範囲で金額を設定することが重要です。

投資金額は途中で変更可能なので、収入が増えたり余裕が出たときに増加を検討しましょう。頻繁に金額を変更すると、リスク軽減の効果が薄れることがあるため、一度決めた金額は頻繁には変更しないことが望ましいです。

無理をして費用を捻出すると家計を圧迫し、元本割れ時の負担が大きくなるため、あくまで余裕資金で投資を考えることが大切です。

4. おわりに

今回の積立投資シミュレーションでは、毎月5000円と3万円では30年後に約1735万円もの差が生じる結果となりました。

しかし、投資は経済状況などにより価格も利率も大きく変動します。つみたてNISAによる投資は比較的リスクを抑えた商品になっているとはいえ、元本割れをするリスクがないことはありません。

重要なのは、自身の経済状況に合わせた無理のない投資額を選択し、長期的に継続できる投資計画を立てることです。また、定期的に投資計画を見直し、必要に応じて投資額を調整していくことも重要です。

参考資料

斎藤 彩菜