2. 4万円をなかなか超えられず、小幅な値動き

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線付近でもみ合う動きが続いていました。レンジの上値は4万円、下値は3万8000円といったところです。12日には一時、4万0091円まで上昇しました。しかし、その後は陰線となり、またレンジの中に戻ってしまいました。週末には25日線、200日線も割ってしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。方向性としては大きく2つ。まずはここから25日線、200日線を回復し反発する方向。その場合、上値メドは12日の高値(4万0091円)となります。4万円台を回復すると、史上最高値の7月11日の高値(4万2426円)も見えてきます。

逆にここから調整があるとしても3万7000~3万8000円付近までは過去に売買が積みあがっているので抜けるまでには時間がかかるところです。ただし、ここを下抜けしてしまうと、9月9日の安値(3万5247円)付近まで目立った節がないので、急落することもあり得ます。まずはレンジの抜けがあるのかどうかを注視したいところです。

4万円台を回復すると、史上最高値も見えており、下抜けしてしまうと急落することもあり得ます。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃