2024年12月6日に公表された「家計調査(二人以上の世帯)2024年(令和6年)10月分」によると、二人以上の世帯の実収入は、58万675円で前年同月比実質1.1%増加です。

また、二人以上の世帯の消費支出は、1世帯当たり30万5819円で前年同月比実質1.3%の減少でした。

消費支出は減少したものの、実収入は微増にとどまり、さらには物価高とわたしたちのこれからの生活に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、本格的な年金生活となる65歳以上無職夫婦の1ヵ月の生活費や年金、貯蓄額について紹介します。

1. 【65歳以上無職夫婦】1ヵ月の生活費は約28万円

まずは、2024年5月に総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」のデータをもとに、65歳以上の無職夫婦がリタイア後にかかる、1ヵ月の生活費を紹介します。

【写真全5枚】1枚目/65歳以上無職夫婦の家計収支。写真後半では60歳代の厚生年金と国民年金の平均受給額を一覧表で紹介

65歳以上無職夫婦の家計収支

出所:総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」

1.1 【65歳以上無職夫婦】実収入は約24万円

実収入24万4580円

  • 社会保障給付:21万8441円
  • その他:2万6139円

65歳以上の世帯の主な収入源は、年金などの社会保障給付です。