4. まとめにかえて

今回は、シニア世代の貯蓄額についてチェックしてみました。

データを見ると、老後の資金状況にはかなりの差があることがわかりますよね。結局は、現役時代にどれだけ準備できるかで、老後の余裕が大きく変わってきます。

「老後に向けてお金を貯めなきゃ!」と焦っても、短期間で大きな資産をつくるのは難しいものです。ただ、時間を味方につければ、少額の積み立てでもしっかりと資産を増やせる場合もあります。

今の超低金利時代、銀行に預けていても大きくは資産は増えませんよね。一方で、「資産運用ってリスクがあるのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。たしかにリスクはゼロではありませんが、分散投資をうまく活用すれば、リスクを抑えながら安定的に資産を増やすことも可能です。

「預貯金だけでは不安…」と思うなら、資産運用も選択肢です。まずは情報収集から始めて、自分に合った方法を探してみてはいかがでしょうか。

将来の安心のために、無理のない範囲でコツコツ準備をしていきましょう。

4.1 【参考】貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

60歳代・二人以上世帯

  • 金融資産非保有:20.8%
  • 100万円未満:6.1%
  • 100~200万円未満:5.5%
  • 200~300万円未満:3.3%
  • 300~400万円未満:3.2%
  • 400~500万円未満:3.4%
  • 500~700万円未満:5.3%
  • 700~1000万円未満:6.1%
  • 1000~1500万円未満:8.6%
  • 1500~2000万円未満:5.7%
  • 2000~3000万円未満:8.8%
  • 3000万円以上:20.3%

70歳代・二人以上世帯

  • 金融資産非保有:18.7%
  • 100万円未満:5.9%
  • 100~200万円未満:4.1%
  • 200~300万円未満:2.8%
  • 300~400万円未満:4.0%
  • 400~500万円未満:2.2%
  • 500~700万円未満:7.5%
  • 700~1000万円未満:6.5%
  • 1000~1500万円未満:10.3%
  • 1500~2000万円未満:7.1%
  • 2000~3000万円未満:10.0%
  • 3000万円以上:18.3%

参考資料

矢武 ひかる