1. 証券会社の元富裕層担当社員が見た。富裕層の特徴3選

【写真1枚目/全7枚】富裕層の特徴とは。以降の写真で「日本の富裕層」の世帯数や増加傾向をご紹介

分散投資のイメージ

出所:peterschreiber.media/istockphoto.com

ここからは、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が見た「富裕層の3つの特徴」をまとめてみます。

1.1 【特徴1】よく理解したうえで資産運用を行う

「新NISA」や「iDeCo」など、税制優遇制度を活用した資産運用に注目が集まっていますが、みなさんはそれぞれ異なる金融商品ごとの特徴を理解できているでしょうか。

金融広報中央員会「「金融リテラシー調査2022年」の結果」によると、約30%の人がよく理解していないまま金融商品を購入している状況にあることがわかりました。

具体的には、金融商品を購入したことがある方で「商品性をあまり理解していなかった」「商品性を理解していなかった」と答えた方の割合は、株式24.8%、投資信託29.6%、外貨預金等28.7%となっています。

お金持ちの方は、資産運用を検討する際、必ず金融商品の特徴をしっかり把握するよう努めます。

なぜなら、金融商品ごとにさまざまな特徴があり、リターンが期待できるだけでなく価格変動リスクが伴うからです。

資産運用は大切なお金を用いて行うものなので、お金持ちの方は「気になること」や「わからないこと」をそのままにせず、全ての疑問を解消して納得したうえではじめます。

1.2 【特徴2】次の一手を考えたうえで投資先を決める

資産運用では、価格変動リスクが伴います。

お金持ちの方は、長期投資を前提とした資産運用を行う傾向にありますが、価格が変動したときに「どのような行動をするのか」事前に決めている方が多いです。

たとえば、「〇〇まで値下がりしたら買い増しする」「将来性が期待できるので、下がっても長期で保有し続ける」「〇〇まで上がったら利益を確定させるために、いったん売却する」などの選択肢の中から、お金持ちの方のライフスタイルに合った方法を選びます。

そのため、投資先の価格が下がったとしても、落ち着いて納得できる判断をされるお金持ちの方が多いです。

価格が下がったときに焦って売却し、あとで値上がりしたのを見て後悔する...という方はあまりいらっしゃいません。

資産運用でできるだけ悔しい思いをしないように、事前にしっかりリサーチし、対策を考えています。