2024年も終わりが近づいてきました。今年は新NISAなどの資産形成が話題になることも多い年でしたが、投資に興味はあっても、投資に使える資金がない、と思う人も少なくないようです。
収入が上がらなければ投資に使う資金も確保できないのでは?と思うかもしれませんが、実は年収と貯蓄額は比例しないという結果も出ています。
今回は、総務省のデータをもとに、みんながどれくらいの年収で、どれくらいの貯蓄をしているのかを見て行きつつ、元銀行員から見た貯蓄上手な人の共通点を紹介していきます。
1. 貯蓄額は年収に比例するとは限らない
「貯蓄がたくさんある人」と「そうでない人」の違いというと、多くの人が収入の差を思い浮かべるかもしれません。
しかし、貯蓄額は必ずしも収入だけに左右されるわけではありません。
2024年9月に総務省統計局が発表した「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均年収と貯蓄は以下の通りとなっています。