1.2 【特徴2】自分のリスク許容度を把握して「いくらになったら売る」と決めている
家計ごとに貯蓄や余剰資金の金額が違うように、リスクをどれくらい許容できるかも人それぞれ異なります。
お金持ちの方は、長期投資を前提にして、下がっても買い増ししたり、保有し続けたりするケースもありますが、自身のリスク許容度を把握しており「いくらになったら売る」と決めている方が多いです。
そのため、投資先の価格が大きく下がったとしても、「まだ〇〇までは下がっていないので、このまま保有し続けよう」「〇〇になったからそろそろ売却して次の投資先を探そう」など、事前に決めていたことをスムーズに実行する傾向にあります。
次の一手を考えたうえで、資産運用の決断をする様子が印象的でした。
1.3 【特徴3】将来性を見越して買っているから、一時的に下がっても保有し続ける
お金持ちの方は資産運用において、投資先の将来性を見越して買うことが多いため、一時的に価格が下がったとしても保有し続けるケースもあります。
事前に「このようなことがあったら価格が下がるだろう」というシミュレーションをご自身で行ってることもあり、価格が下がったとしても、落ち着いて判断される方が多いです。
ただし、価格変動の要因を探るには専門知識が必要です。
そのため、価格が下がった原因が何なのか、自身で得た情報のみで判断するのではなく、有資格者などの専門家に聞いて疑問を解消しながら次の一手を考えて資産運用に取り組む傾向にあります。
ここまで、「投資先の価格が下がったとき」お金持ちはどのような行動をするのか、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに3つまとめてきました。
では、日本の富裕層の世帯数や、保有資産規模はどれくらいあるのでしょうか。次章で詳しく見ていきましょう。