1.3 【特徴3】関係する国や地域に大きなリスクはないか

資産形成のイメージ

資産形成のイメージ

出所:Tinnakorn jorruang/shutterstock.com

資産運用で投資先を選択する際、広い目線で物事を見る力が必要です。

たとえば、利率が高い海外の債券があるとします。

利率が高いと、その分利益が期待できるため「〇〇より利率が高いから」という安易な理由で、投資先を決める方もいるかもしれません。

お金持ちの方は「なぜ利率が高いのか」ということに着目し、投資先の候補にどの程度のリスクが潜んでいるのか、深部まで把握しようと努めます。

投資先の国や地域の政治的、経済的な変動などがあると、投資元本を割込んだり、途中で売却が困難になる可能性があるからです。

そのため、お金持ちの方は、投資先の良い面だけでなく、不安要素としてどのようなことがあるのかしっかり把握したうえで決断するよう心がけている方が多い傾向にあります。

ここまで「富裕層はどうやって投資先を選んでいるのか」、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が見た3つの特徴をまとめてきました。

では、日本にはどのくらい富裕層がいて、保有している資産規模はどれくらいでしょうか。次章で詳しく見ていきましょう。