毎年12月になると、その1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が発表されます。
2024年の漢字は「金」でしたが、筆者は個人的に「高」を挙げたいと思います。
相次ぐ物価の上昇に悩まされた方も多かったのではないでしょうか。最近ではガソリンの補助金縮小で、ガソリンスタンドに長蛇の列ができたというニュースも話題になりましたね。
さて、一般的に生涯年収がピークを迎えるといわれる50歳代ですが、NISAの買付額においても、50歳代が最も多いというデータがあるようです。
今回は、そんな50歳代のNISA買付にスポットを当て、積立額の違いによる老後資金の準備額シミュレーションをみていきたいと思います。
1. 【50歳代】貯蓄額はどのくらいある?「単身世帯・二人以上世帯」ごとに確認
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を参考に、50歳代の貯蓄額を単身世帯と二人以上世帯に分けて確認していきましょう。
※金融資産には預貯金のほか投資信託や株式、債券などの金融商品残高も含まれます。
※日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
1.1 50歳代「単身世帯」の平均貯蓄額は?
50歳代・単身世帯の平均貯蓄額は、下記のとおりです。※金融資産を保有していない世帯を含む
貯蓄額の平均値と中央値
- 平均値:1391万円
- 中央値:80万円
貯蓄額階層ごとの世帯割合
- 金融資産非保有:38.3%
- 100万円未満:11.2%
- 100~200万円未満:5.2%
- 200~300万円未満:2.7%
- 300~400万円未満:3.6%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:4.6%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:4.9%
- 1500~2000万円未満:4.1%
- 2000~3000万円未満:4.4%
- 3000万円以上:9.3%
50歳代の単身世帯では、金融資産を持たない世帯が38.3%を占めており、1000万円以上の貯蓄がある世帯は22.7%となっています。
次に、二人以上の世帯における貯蓄額についても確認していきます。