昨年も「値上げの1年」となりました。赤字にならないよう工夫をしても更なる値上げ。貯金を取り崩してやりくりしている世帯は少なくないでしょう。
今年は値上げの波は落ち着くのか。株式会社帝国データバンクが定期的に行う「食品主要195社」の価格改定動向調査によると、2025年は昨年を上回るペースの物価上昇が予想されています。
物価の上昇は全ての世代に影響するものですが、特に年金生活世帯への家計負担はより大きいと考えられます。
今回は、そんな年金生活者の助けとなる「年金生活者支援給付金」について、その対象者や給付額などを詳しく解説していきたいと思います。
1. 「年金生活者支援給付金」を受け取れる対象者はどんな人?
「年金生活者支援給付金」には、以下の3種類があり、それぞれ対象者や条件が異なります。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
1.1 「老齢年金生活者支援給付金」の対象者
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
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前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は88万7700円以下※2である。
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません。
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で78万9300円を超え88万9300円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で78万7700円を超え88万7700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。