5. NISAにもリスクはある点に注意

運用利益に税金がかからず、少額からの投資を後押しするNISA制度。そのメリットを最大限に生かして資産づくりを進めたいところです。

しかしその一方で、投資にはリスクが伴うことを忘れてはいけません。元本割れの可能性があるだけでなく、先ほどシミュレーションは行いましたが、運用の成果は事前に確実なものとして約束されているわけではないのです。運用結果がどうなるかは、長い時間をかけてみないと分かりません。

こうしたリスクは、NISA口座を利用する場合でも変わらず存在します。安心して運用を続けるために、リスクの内容を正しく理解し、自分がどの程度までリスクを受け入れられるかを明確にしておくことが大切となるでしょう。

6. 2025年のマネープランを考えよう

今回のシミュレーションで複利の効果を感じた方もいたでしょう。一方で投資にはリスクが伴います。

情報収集を重ねて、ご自身にあった投資方法と金額ではじめることが大切です。

これを機にまずは情報収集からはじめてみるとよいでしょう。

7. 新NISAのよくあるご質問(FAQ)

新NISAでよく寄せられる質問にお答えします。

7.1 Q1.非課税保有限度額が1800万円ですが、つみたて投資枠だけ、もしくは成長投資枠だけで使い切ることはできますか?

A1.つみたて投資枠だけで1800万円を使い切ることはできます。成長投資枠だけで使い切ることも可能ですが、成長投資枠の非課税保有限度額は1200万円となっています。

7.2 Q2.非課税保有限度額は買付額ベースで管理されますか?

A2.「買付け残高(簿価残高)」で管理されます。また、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠が再利用できるようになります。

7.3 Q3.非課税保有限度額を管理するとのことですが、金融機関は変更できますか?

A3.金融機関は変更できます。非課税保有限度額については国税庁において一括管理を行います。なお、金融機関変更の方法やスケジュールはご利用の金融機関で事前に確認しましょう。

参考資料

川勝 隆登