3. 「厚生年金と国民年金」の仕組みをわかりやすく解説！
続いて、公的年金制度の仕組みについて改めて理解しておきましょう。
日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2種類から構成されており、これらは2階建て構造になっています。
国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する制度で、「老齢基礎年金」とも呼ばれています。
保険料は一律で、加入者は働き方に応じて、第1号被保険者から第3号被保険者に分類されます。
- 第1号被保険者：自営業や20歳以上の学生など
- 第2号被保険者：会社員や公務員など
- 第3号被保険者：第2号被保険者に扶養される配偶者
第1号被保険者は、40年間保険料を支払うことで、将来満額の老齢基礎年金を受け取ることが可能です。
ただし、未納や保険料免除の期間がある場合、その分年金額が減額されることになります。
第2号被保険者に該当する公務員や会社員は、国民年金に加えて、2階部分の厚生年金にも加入しています。
- 厚生年金の保険料：収入によって異なり、給与から天引きされます。
- 老齢厚生年金の受給額：加入期間や支払った保険料に応じて決まるため、個人差があります。
なお、第3号被保険者は、第2号被保険者に扶養される配偶者となるため、保険料を自ら納める必要はありません。
次章では、具体的な「厚生年金と国民年金」の受給額について見ていきましょう。
