5. 疑問:貸金庫の代理人なら死亡届を提出する前に中身を確認できる?

契約者の希望があれば貸金庫契約に代理人を登録することができます。代理人は契約者と同じように、貸金庫の開扉を行えます。

ただし、前述のとおり、貸金庫の鍵は契約者に正鍵を交付し、副鍵は銀行保管となります。貸金庫の鍵は1つしかお渡ししていないため、代理人は契約者から貸金庫の正鍵を借りなければいけません。

また、貸金庫への入室記録は銀行に残りますので、相続手続き時に相続人間でトラブルになる可能性も。すみやかに死亡届を提出し、正しい手順で貸金庫の中身を確認しましょう。

6. 疑問:貸金庫の料金はどうなるの?

貸金庫は使用料がかかります。前払いとなり、1年に1度や半年に1度の口座引き落としとなるケースが多いでしょう。

一般的に、相続手続きにより貸金庫を解約する場合、解約日の属する月の翌月から月割計算され、相続人に返戻されます。

6.1 ご参考:貸金庫の料金はどれくらい?

貸金庫の使用料は、銀行や支店によって異なります。また、貸金庫の箱のサイズによっても金額が異なります。

預金残高等の取引状況に応じて貸金庫の使用料が割引されるケースもありますので、貸金庫の利用を検討されている方は、しっかり比較すると良いでしょう。

三井住友銀行の貸金庫料金の例(消費税込)

貸金庫料金の例

貸金庫料金の例

出所:三井住友銀行「貸金庫」をもとにLIMO編集部作成

三井住友銀行の貸金庫の年間使用料は上記のとおり。「箱が大きくなる=たくさん入る」ほど、料金が高くなっています。

こちらは一例であり、支店ごとに取り扱っている箱のサイズ等が異なります。

みずほ銀行の貸金庫料金の例(消費税込)

貸金庫料金の例

貸金庫料金の例

出所:みずほ銀行「貸金庫」をもとにLIMO編集部作成

みずほ銀行の貸金庫の年間使用料は上記のとおり。ワンサイズのみ公表されており、こちらも支店ごとにサイズや料金が異なります。