いよいよ12月になり、今年の資産運用の成果を振り返る時期になりました。2024年は新NISA元年の年。今年から新たに投資を始めた人も多いのではないでしょうか。
2024年8月には歴史的な暴落がありました。新NISAを始めたばかりの投資ビギナーにとっては、早々に市場の洗礼を受けることになりましたが、今もなお国内外で不安要素はくすぶっています。
暴落にも負けず投資を継続している投資ビギナーの方もそうですが、経験豊富な投資上級者も、今年の成果を振り返りつつ、来年の運用方針を決めておきましょう。
そこで今回は、2025年の投資戦略と、新NISAの積立投資で65歳までにどのくらいの資産が築けるのか、年齢別にシミュレーションしてみます。
1. 2025年はどうなる?注目のポイント
1.1 トランプ新政権スタート
2025年の年明け、米国ではトランプ新政権が誕生するというビッグニュースが待ち構えています。
選挙中の演説からもわかるとおり、自国第一主義のトランプ大統領が掲げる公約は、バイデン前政権とは対照的です。とくに関税に関しては、中国、カナダ、メキシコを名指しし、これらの国々の関税を引き上げるとSNSで発言したばかりです。
関税が上がると、米国内の物価が上昇します。こうなると、再びインフレ懸念が再燃し、米国経済が悪化、企業の収益力も低下します。インフレになれば、金利政策も変更になる可能性があります。金利が上昇すれば為替にも影響が出てくるでしょう。
一方で、トランプ政権の掲げる法人や個人への減税、とくに石油・天然ガスなどエネルギー関連事業への優遇策などが実行されれば、企業や家計に恩恵をもたらします。
投資の面からいえば、米国株式、とくに政権の方針や政策によって影響を受けやすくなる業種は、値動きが活発になる可能性があります。