1兆円不適切融資のスルガ銀行が大暴落! 日経平均株価は続伸

【東京株式市場】 2018年8月22日

株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時+170円高まで上昇後は膠着状態

2018年8月22日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,362円(+142円、+0.6%) 続伸
  • TOPIX 1,698.3(+12.9、+0.8%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 968.7(+20.2、+2.1%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,564、値下がり銘柄数:475、変わらず:65
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:21、年初来安値更新銘柄数:162

東証1部の出来高は11億2,133万株、売買代金は1兆9,848億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。米国トランプ政権に関するスキャンダルに動きが見られて売り買いが交錯するなどしましたが、引き続き海外投資家が夏季休暇で市場参加者が少なかったため、模様眺めムードは強かったようです。

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ただ、売買代金は4日連続で2兆円割れとはいえ、ほぼ2兆円に近い水準まで回復しており、閑散相場という状況ではありませんでした。

そのような中、日経平均株価は利益確定売りを吸収して堅調な推移となりました。前場の序盤には一時▲56円安と反落する場面がありましたが、その後は切り返して、後場の寄り付き直後には一時+170円高まで上昇しています。

その後はやや膠着状態となりましたが、3桁の上昇となる続伸で終わりました。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反発となりました。また、上昇率も日経平均株価よりやや大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は29日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,894万株、売買代金は794億円となり、いずれも前日より減少しました。ここ1週間ほどは個人投資家の物色意欲の回復傾向が見られていましたが、それも一巡した格好となる低水準の商いとなりました。売買代金は29日連続で1,000億円を下回っています。

ただ、総合指数は大幅下落した銘柄を買い戻す動きが見られた結果、大幅上昇となりました。ただ、900ポイント割れを懸念すべき状態は、まだ続いていると言えそうです。

いすゞ自動車など自動車株が大幅上昇、暴落のスルガ銀行は約7年ぶりの安値水準

個別銘柄では、自動車株が総じて買われ、いすゞ自動車(7202)が急騰し、トヨタ自動車(7203)、スズキ(7269)、SUBARU(7270)などが大幅上昇となりました。

また、前日に急落した通信株の戻りが鈍い中、唯一ソフトバンクグループ(9984)が大幅反発となっています。

その他、ハイテク株ではシャープ(6753)が大幅上昇となり、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株も大きく値を上げたのが目を引きました。

一方、前日に第三者調査会による約1兆円の不適切融資が公表されたスルガ銀行(8358)が▲20%安に迫る大暴落となってストップ安で引けました。株価は2011年8月以来となる約7年ぶりの安値となっています。

また、前日に急落した通信株の中では、KDDI(9433)が一時▲5%安に迫る連日の急落となり、NTTドコモ(9437)も安く引けています。さらに、日本電信電話(9432)も連日で大幅安となりました。

その他では、サッポロホールディングス(2501)が年初来安値更新となるなど、食品株に売られる銘柄が目立ちました。

新興市場では、時価総額が最大のメルカリ(4385)が3日続落となって上場来安値を更新しました。一方、アンジェス(4563)が値を飛ばしてストップ高となり、サンバイオ(4592)やブライトパス・バイオ(4594)など医療バイオ関連株が大きく値を上げています。

スルガ銀行の過去1年間の株価推移

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青山 諭志

参考記事

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。