4. 老齢基礎年金(国民年金)の平均受給額も併せてチェックしよう
次に、老齢基礎年金(国民年金)の平均受給額をみていきましょう。老齢年金生活者支援給付金の支給要件に該当するのは、前年の合計所得が1956年4月1日以前で78万7700円、4月2日以後なら78万9300円でした。
では、実際に老齢基礎年金(国民年金)を受給している方の平均金額はどれくらいなのでしょうか。今回は男女別に分けて紹介していきます。
- 全体の平均年金月額:5万6316円
- 男性の平均年金月額:5万8798円
- 女性の平均年金月額:5万4426円
上記の資料によると全体の平均受給額は5万6316円でした。なお、平均月額で記載されているので、年間の受給額を計算すると「5万6316円×12ヶ月=67万5792円」になります。
そのため、老齢基礎年金のみで生活する年金受給者は多くの方が約78万円を下回る結果となり、老齢年金生活者支援給付金を受け取れると予想できます。
5. まとめにかえて
年金生活者支援給付金の支給要件や平均支給額を中心に解説しました。それぞれ受給している年金の種類ごとに異なるほか、前年の所得や納付期間などによって差が生じる点は留意しておきましょう。
特に老齢年金生活者支援給付金の場合は、前年の公的年金の金額も所得に含まれるので注意が必要です。
参考資料
- 首相官邸「経済財政諮問会議」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金の対象となるのはどんな人ですか。」
- 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 」
- 内閣府特命担当大臣「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」
湯田 浩平