「将来に向けて資金の準備をはじめたいけれど、自分に合った資産形成の方法がわからない」と悩んでいませんか。
家庭ごとにライフスタイルが違うように、生活するのに必要な金額やタイミングもそれぞれ異なります。
しかし、長らく続く物価高により家計に負担が生じていたり、少子高齢化が進んでいることで将来受け取れる年金額に不安があったりするなど、「お金の悩み」を抱えている人は多いのではないのでしょうか。
資産形成を行ううえで、家計を見直すことはもちろん、税金について着目することも大切です。
少額投資非課税制度である新NISAは、2024年1月より非課税保有期間が無制限となりました。
そこで今回は、新NISAを活用し「毎月5万円」を積み立てた場合に、15年後にどれくらいの資産が築けるのか、金融庁の「つみたてシミュレーター」を用いて、運用利回り別にシミュレーションしてみます。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)の特徴やメリットとは?
NISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。
ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。