3.2 障害年金生活者支援給付金
「障害年金生活者支援給付金」が支給されるのは、次の要件をすべて満たす方です。
【支給要件】
- 障害基礎年金を受給している
- 前年の所得(※1)が472万1000円以下(※2)である
※1障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まない
※2扶養親族等の数に応じて増額
【給付金額】
障害等級により、以下の金額が毎月支払われます。
- 障害等級2級の方:5310円
- 障害等級1級の方:6638円
3.3 遺族年金生活者支援給付金
以下の要件をいずれも満たす方には、「遺族年金生活者支援給付金」が支給されます。
【支給要件】
- 遺族基礎年金を受給している
- 前年の所得(※1)が4,721,000円以下(※2)である
※1障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まない
※2扶養親族等の数に応じて増額
【給付金額】
月額5310円が支払われます。ただし、複数の子どもが受給する場合は、5310円を子どもの数で割った金額がそれぞれに支給されます。
4. まとめにかえて
生活が苦しいと感じている高齢者世帯は6割弱にも上り、今後も物価高が続くようであれば、さらに深刻化することも考えられます。
年金だけで生活できない場合、定年退職後も働いたり貯蓄を取り崩したりなどの対策が必要です。
しかし、健康状態や世帯状況によっては働くことが難しいケースもあるため、現役時代のうちから老後資金のための貯蓄を始めておくことをおすすめします。
老後資金の準備方法には、先取り貯蓄や個人年金保険への加入、NISAやiDeCoといった投資商品の活用などがあります。世帯にあった方法を選び、思い立ったときから始めていきましょう。
参考資料
木内 菜穂子