「100万円を投資に回すなら、どんな商品が最適なの?」
「長くほったらかしたら本当に増える?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、大切なお金を運用する際の重要なポイントや具体的な投資方法をわかりやすくご紹介します。

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1. 100万円の投資で商品を選ぶ時のポイント

1.1 金融商品の特徴とリスク

金融商品には預貯金・債券・株式・投資信託などさまざまな種類があります。仕組みや値動き、リスクの大きさは商品によって異なるため、投資前に数種類を比較して特徴をつかみましょう。特にリスクの程度は、多くの人にとって重要な判断基準なので念入りに確認するようにしましょう。

1.2 運用できる年数を意識する

投資の目的や目標額、そしてお金が必要になる時期を想定したうえで、運用に回せる期間を決めましょう。短期で必要になる資金を準備する目的なら、比較的値動きの小さい商品を選んだほうが無難です。

一方、10年以上など長い時間をかけて運用できるなら、ある程度のリスクを取って大きめのリターンを狙うことも検討できるでしょう。

1.3 100万円の位置づけを考える

一般的に、100万円が資産全体のうち大部分を占める人と、資産の一部にすぎない人では、投資への考え方が異なります。自己資金が少ない人はローリスク商品や積立投資を優先し、ある程度余裕がある場合は株式やハイリスク商品に挑戦するのも選択肢に入ります。

2. 100万円のおすすめの投資方法【ケース別】

2.1 リスクをなるべく抑えて運用したい場合

リスクを抑えるなら、投資信託への積立投資が有力な選択肢になります。100万円を一括で投資するのではなく、一定の期間をかけて積み立てることで、時間の分散になります。

一般的に、年齢が上がるほど、投資先のリスクは下げたほうがよいとされています。仮に投資を始めるのが50代以降である場合は、債券を中心とした投資信託や、債券を組み込んだバランス型ファンドを検討すると安心度が高まるでしょう。

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投資信託での長期積立

投資信託は長期運用することで複利効果が期待でき、雪だるま式に利益が増えていきます。運用中は価格の上がり下がりはあり、短期的には元本を下回ることもあるかもしれませんが、その値動きに一喜一憂せず、長期目線で積立を継続することが大切です。

税制優遇制度(NISA・iDeCo)を活用する

株や投資信託の配当・売却益を非課税にできるNISAは、資産形成に非常に有効な制度です。また、iDeCoは原則60歳まで引き出せないものの、掛金全額が所得控除の対象になるなど、NISA以上の税制メリットがあります。資産形成の目的に合わせて、使い分けや併用を考えるとよいでしょう。

2.2 リスクを取ってリターンを狙いたい場合

株式やリスクの高い投資信託に一括投資をし、値上がり益を積極的に目指す手もあります。経済ニュースや決算などのタイミングを見計らって売買を行うため、運用の手間はかかりますが、成功すれば大きなリターンを期待できます。短期的に大きな値下がりが続くリスクもあるので、損切りのルールを事前に決めておくとよいでしょう。

投資信託と株式の併用

投資信託と個別株への投資を組み合わせると、リスクを一部抑えながらも高いリターンを目指すことができます。NISAの成長投資枠では株式や多様な投資信託を購入できるため、戦略的に分散したポートフォリオを作りたい人にも向いています。

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3. 投資後、ほったらかしにするリスク

投資にあまり手間をかけたくないと考える一方で、放置することのリスクが気になる人もいらっしゃるでしょう。以下で、ほったらかしにするリスクについて考えてみましょう。

3.1 元本割れのリスク

株式や投資信託などリスク性商品は、基本的に元本が保証されません。運用中は価格変動を免れないため、ほったらかしにしているうちに、損失が発生することもあると理解しておきましょう。

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3.2 損失が固定化する恐れ

数年放置している間に市場が悪化し、知らないうちに大幅下落していたというケースも十分にありえます。いざ資金を引き出す時に損切りを余儀なくされる可能性があるため、定期的に資産状況を把握することが重要です。

3.3 資産配分の崩れ

運用開始時に作成したポートフォリオは、価格の変動や分配金などで徐々にバランスが崩れます。リバランスをせずに放置すると、意図しないリスクを抱える状態になりかねません。基本的に放置していたとしても、年1~2回は見直すのが理想です。

4. ほったらかしでも問題ないケースもある?

長期投資を前提に、将来に渡って成長が期待できる商品を積立・分散投資し、とくに短期で資金を必要としない場合は、ある程度の「ほったらかし」でも大きな問題はないでしょう。ただし、それでも運用報告書や口座残高は年一度程度は確認し、リバランスが必要ないかチェックするようにしましょう。

5. 100万円の投資でなるべく損しないためのコツ

増えることを期待して投資をするわけですが、元本保証がない以上、損をする可能性もゼロではありません。そこで、なるべく損をしないためのポイントもしっかり押さえておきましょう。

5.1 1. 投資の目的を確認しておく

運用期間や目標額がはっきりすると、必要な利回りや商品の選択肢も絞りやすくなります。商品を複数比較し、最適なものを探しましょう。

5.2 2. 長期・積立・分散投資を意識する

長く投資を続けることで複利効果が期待でき、積立投資によって購入単価を平準化できます。さらに異なる資産に分散することで、リスクをより抑えられます。

5.3 3. 商品の仕組みとリスクを理解

ローリスクならその分リターンも小さく、ハイリスクほど大きな利回りを狙える一方で損失のリスクも高まります。自分のリスク許容度を踏まえて商品を選びましょう。

5.4 4. 定期的に運用をチェック

一括投資なら価格が大きく動く可能性も高いので、こまめな確認が大切です。長期積立の人も年1~2回は残高を見直し、必要に応じてリバランスを実施しましょう。

5.5 5. 困ったら専門家に相談

世の中にある金融商品の数は膨大なうえ、それぞれ仕組みが異なります。投資に割ける時間が限られているなら、IFAやファイナンシャルプランナーに相談し、最適なプランを提案してもらうのも有力な選択です。

6. まとめ

日本では物価上昇が続く見通しが強く、預金のままでは資産の実質価値が目減りしやすい時代です。低金利が続くなか、100万円をどう生かすかを考えることは、今後ますます重要になるでしょう。

とはいえ、同じ100万円でも総資産の少ない人にとっての100万円と、多い人にとっての100万円では意味合いが変わり、そこで取れるリスクの大きさも変わってきます。資産形成の目的をしっかり見据えた上で、どれくらいのリスクが取れるのかも考慮しながら適切な投資先を選ぶことが大切です。

また、投資はギャンブルではありません。資産形成の基本はあくまで「長期・積立・分散」です。ほったらかしの資産運用を行う上でも、長期目線でコツコツと増やしていくことを目指していくのがおすすめです。

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参考資料

 

マネイロ編集部