NISAは2014年1月から開始された制度で、投資で得た「売却益」「配当金」「分配金」にかかる〈税金が非課税〉になります。

非課税保有期間は、つみたてNISAで20年間、一般NISAで5年間でしたが、2024年1月からのNISAでは「非課税保有期間が無期限」になりました。

通常、「売却益」「配当金」「分配金」に対して、約20%の税金がかかります。

しかし、NISA口座で投資をして得た利益には、税金がかかりません。

そのため、利益が出たときに約20%の税金がかからない分、手取り額が多くなるメリットがあります。

今回は、新NISAを活用し「毎月5万円」を積み立てた場合に、15年間でどのくらいの資産が作れるのか、金融庁の「つみたてシミュレーター」をもとに運用利回り別にシミュレーションしてみます。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?

そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。

1.1 新NISAとは何か

2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。

では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。

それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。

【写真全4枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。