4.2 「厚生年金」の平均月額・受給割合
「厚生年金」は、主に会社員や公務員などが加入対象で、厚生年金に加入している人は、国民年金に「上乗せする形」で年金を受給します。
保険料は収入に応じて変わり、加入期間や年収などで将来受け取れる年金額が決まるため、受給額に個人差が生じやすいのが特徴です。
そんな「厚生年金」の平均月額・月額階級別の受給者数は下記のとおりです。
【厚生年金の平均月額※国民年金部分を含む】
- 全体の平均月額:14万3973円
- 男性の平均月額:16万3875円
- 女性の平均月額:10万4878円
【厚生年金の受給額ごとの人数※国民年金部分を含む】
- 1万円未満:6万1358人
- 1万円以上~2万円未満:1万5728人
- 2万円以上~3万円未満:5万4921人
- 3万円以上~4万円未満:9万5172人
- 4万円以上~5万円未満:10万2402人
- 5万円以上~6万円未満:15万2773人
- 6万円以上~7万円未満:41万1749人
- 7万円以上~8万円未満:68万7473人
- 8万円以上~9万円未満:92万8511人
- 9万円以上~10万円未満:112万3972人
- 10万円以上~11万円未満:112万7493人
- 11万円以上~12万円未満:103万4254人
- 12万円以上~13万円未満:94万5662人
- 13万円以上~14万円未満:92万5503人
- 14万円以上~15万円未満:95万3156人
- 15万円以上~16万円未満:99万4044人
- 16万円以上~17万円未満:104万730人
- 17万円以上~18万円未満:105万8410人
- 18万円以上~19万円未満:101万554人
- 19万円以上~20万円未満:90万9998人
- 20万円以上~21万円未満:75万9086人
- 21万円以上~22万円未満:56万9206人
- 22万円以上~23万円未満:38万3582人
- 23万円以上~24万円未満:25万3529人
- 24万円以上~25万円未満:16万6281人
- 25万円以上~26万円未満:10万2291人
- 26万円以上~27万円未満:5万9766人
- 27万円以上~28万円未満:3万3463人
- 28万円以上~29万円未満:1万5793人
- 29万円以上~30万円未満:7351人
- 30万円以上~:1万2490人
厚生年金の平均月額は14万円台ですが、年収や加入期間に応じて受給額に大きな個人差が生じており、特に男女別の平均月額では約6万円の差が見られます。
また、受給額ごとの人数では、10万円未満の受給者が一定数存在し、中には1万円未満の人も。
このように将来受け取る年金額は、年金タイプだけでなく、同じ年金タイプでも各個人の状況によって大きく異なることが明らかです。
自分が将来受け取る年金見込額を確認したい場合は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認しておくことをおすすめします。
5. 活用できる制度はしっかりと申請し生活の支えにしよう
本記事では、低年金世帯を支える「年金生活者支援給付金」について詳しく紹介していきました。
数年前に「老後2000万円問題」が話題になったように、現代においては年金だけで老後生活を乗り切るのは難しいのが現状です。
政府は、今回紹介した「年金生活者支援給付金」以外にも、低所得者世帯向けの給付金支援を定期的に行っています。
これらの制度を積極的に活用し、生活の支えにできると良いでしょう。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
中本 智恵