2. 老齢年金生活者支援給付金の平均給付金額
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢年金生活者支援給付金の平均給付金額は3930円となっています。
なお、年齢別の平均給付金額は以下のとおりです。
老齢年金生活者支援給付金の平均給付金額
出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 70歳未満:4528円
- 70~74歳:4057円
- 75~79歳:3815円
- 80~84歳:3778円
- 85~89歳:3816円
- 90歳以上:3902円
このように、年金生活者支援給付金の給付金額は人によって異なります。
おおよそ4000円前後が平均値となっていますが、年間にして5万円前後の給付額です。
低年金の方の生活を支えることを目的とした制度ではあるものの、生活状況を安定させるほどの給付を受けられるわけではないため、将来の年金受給額を増やすことも検討しましょう。
3. 年金受給額を増やすには?
老後を迎えてから「年金が少ない」と後悔しても遅いので、現役で働いているうちから年金を増やす工夫をしておくことが大切です。
3.1 なるべく長く働く
厚生年金の受給額は、現役時代の収入と加入期間に応じて決まります。そのため、60歳以降も働けるうちは働き、厚生年金への加入期間を延ばすことで年金額を増やせます。
近年は、人手不足の影響もありシニア世代の雇用を積極的に行う企業が増えています。65歳以降も働ける環境が整いつつあるので、長く働くことも検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、長く働くには心身ともに健康である必要があるため、体調管理には気を遣わなければなりません。