3. 新NISAで2000万円用意するにはどれくらいかかるのか

新NISAで実際に2000万円を用意するには、どれくらいの年数がかかるのでしょうか。

積立金額別に、2000万円を用意するのにかかる年数をシミュレーションしてみましょう。なお、運用利回りは年率3%を前提とします。

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

積立金額別:NISA積立投資シミュレーション

積立金額別:NISA積立投資シミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成

3.1 年率3%で運用した場合に2000万円貯めるために必要な期間

 積立金額    必要な積立期間

  • 月1万円    59年10ヵ月
  • 月3万円    32年9ヵ月
  • 月5万円    23年2ヵ月
  • 月7万円    18年
  • 月10万円  13年7ヵ月
  • 月15万円  9年8ヵ月
  • 月20万円  7年6ヵ月
  • 月30万円  5年2ヵ月

シミュレーションの結果、月5万円の積立投資を23年2か月続ければ、2000万円を用意できる可能性があるとわかりました。また、積立額を月10万円に増やせば、13年7か月で2000万円の資産を築くことが可能という試算結果に。

もちろん運用利回りを事前に予測することは難しいですが、過去の統計からみても年率3%での運用は決して難しい数字ではないでしょう。

なお、日本の年金を運用しているGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していますが、過去23年間の平均運用利回りは年率4.33%となっています。

4. 今から老後の準備を始めよう

老後に向けての準備は、早く取り掛かりましょう。

若いうちから始めれば、毎月の積立額が少なくても十分な老後資金を用意できます。

ぜひ、証券会社で新NISA口座を開設して、積立投資を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛