老後に受け取れる公的年金には、老齢厚生年金と老齢基礎年金があります。公的年金は老後生活の大切な収入源であるため、いくら受給できるのか気になるものです。

特に、女性の平均寿命は87.14歳とされており、男性の81.09歳よりも約6年長いため、老後資金に不安を感じる方もいるでしょう。

本記事では、令和のシニア女性の老齢厚生年金と老齢基礎年金の平均受給額や、年金額を増やす方法などについて解説していきます。

1. 老齢厚生年金と老齢基礎年金についておさらい

老後に受け取れる公的年金には、老齢厚生年金と老齢基礎年金があります。

会社員や公務員などで厚生年金に加入していた方が受給するのは老齢厚生年金で、自営業や個人事業主、専業主婦だった方などが受給するのは老齢基礎年金です。

【写真全4枚中1枚目】日本の公的年金制度のしくみ図。2枚目以降で、女性の国民年金・厚生年金の月額階級ごとの受給者数《一覧表》をご紹介!

日本の公的年金制度のしくみ図

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」をもとにLIMO編集部作成

老齢厚生年金の受給額は、働いていたときの年収や厚生年金保険への加入期間等により決まります。一般的に、年収が高いほど、また、加入期間が長いほど老齢厚生年金受給額が高額になります。

一方、老齢基礎年金は、国民年金保険料の払込月数によって受給額が決まり、年収による影響を受けません。40年間(480月)保険料を納めると満額を受給できますが、未納月がある場合は、その分減額されます。