昨今の物価上昇が続く中、政府は11月22日に低所得者世帯支援として「住民税非課税世帯への給付金」への3万円支給を決めました。
2024年度の公的年金額は増額改定となっていますが、物価上昇を下回っているため、実質的には目減りしているのが現状です。
今回は、多くのシニア世帯にとって生活の柱となる「貯蓄」と「年金事情」について見ていきます。現代シニアが受け取っている年金の平均額や、貯蓄額の平均・中央値について確認しながら、ご自身のセカンドライフについて一度考えてみましょう。
1. 60歳代二人以上世帯《老後の入り口》貯蓄の平均・中央値はいくら?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」から、60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額を見ていきましょう。
※金融資産保有額には預貯金以外の株式や投資信託、保険商品などの金融商品残高が含まれます。
1.1 60歳代・二人以上世帯の貯蓄額円グラフ
1.2 【60歳代・二人以上世帯】平均貯蓄額と中央値
- 平均:2026万円
- 中央値:700万円