3. 女性「年金月額10万円以上」が約9割。年金だけの生活は厳しく
さらに女性の年金について視点を当ててみましょう。
厚生年金の場合、女性で月額10万円未満の方は256万5084人。47.5%となっており、約半数を占めています。
一方で、月額10万円以上は283万1177人でした。
また、国民年金と厚生年金の女性の年金受給権者数は以下の通り。
3.1 【女性】国民年金と厚生年金の受給権者数
- 国民年金:1897万2585人
- 厚生年金:539万6261人
合計:2436万8846人
女性の国民年金と厚生年金の受給権者数であわせてみると、月額10万円以上受給しているのは11.6%と約1割でした。
現代シニアの場合、女性は公的年金が10万円未満という方が約9割で大半となっています。
年金が10万円未満では老後に年金のみで生活するのは難しいでしょう。
ただし、たとえば既婚であれば夫婦の年金で生活するなど、実際の生活には個人差が大きくなっています。
とはいえ、現代ではおひとりさまも増えており、家族のかたちもさまざまなかたちがあります。
女性はひとりで自身の年金のみで生活するのは年金の加入状況によっては厳しい場合も多いため、現役時代から年金について確認したり対策をとったりする必要があります。