LIMO編集部が、過去1週間でよく読まれた記事を集計し、その中から厳選したコンテンツを「見逃し配信」としてお届けします。ご参考にしていただければ幸いです。 (初公開日:2024年11月10日) |
10月18日に公表された9月分の消費者物価指数(総合指数)は、前年同月比で2.5%の上昇となっています。
物価高によって家計の負担が増えており、少ない年金でやりくりしている高齢者世帯にも大きな影響を与えています。
そのような状況の中、厚生労働省の調査によると、高齢者世帯の約59%が「生活が苦しい」と回答したそうです。
今回は、厚生年金と国民年金の平均支給額や、受給額ごとの受給者数を確認し、高齢者世帯の年金事情を見ていきましょう。
また、公的年金等の収入が少ない方が利用できる「年金生活者給付金制度」についても詳しく解説します。
1. 高齢者世帯の59%が「生活が苦しい」
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、高齢者世帯の59%が「生活が苦しい」と答えています。
1.1 <全世帯>
- 大変苦しい:26.5%(20.2%)
- やや苦しい:33.1%(31.0%)
- 普通:35.8%(42.1%)
- ややゆとりがある:3.9%(5.5%)
- 大変ゆとりがある:0.7%(1.1%)
1.2 <うち児童のいる世帯>
- 大変苦しい:28.5%(22.9%)
- やや苦しい:36.5%(31.7%)
- 普通:31.5%(39.0%)
- ややゆとりがある:3.1%(5.4%)
- 大変ゆとりがある:0.4%(0.9%)
1.3 <高齢者世帯>
- 大変苦しい:26.4%(18.1%)
- やや苦しい:32.6%(30.2%)
- 普通:36.7%(45.1%)
- ややゆとりがある:3.9%(2.5%)
- 大変ゆとりがある:0.4%(0.8%)
※()は2022年の数値
生活が苦しいと感じる方は、公的年金等の収入が少ないケースが考えられます。
では、現代の高齢者世帯はどのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。次章にて、公的年金の平均支給額や、受給額ごとの受給者数を見ていきます。