3. 今からでも老後資金は用意できるのか

老後に年金だけで生活することが難しい世帯は、自分たちで老後資金を用意する必要があります。

では、今からでも老後資産の用意は間に合うのでしょうか。

たとえば、新NISAで毎月5万円の積立投資を続けた場合の積立期間別に見た資産評価額は以下のとおりです。なお、運用利回りは年率5%を前提とします。

積立投資シミュレーション

積立投資シミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成

3.1 月5万円の積立投資を年率5%で運用した場合の資産評価額

 積立期間    資産評価額(利益)

  • 3年間    194万円(14万円)
  • 5年間    340万円(40万円)
  • 10年間    776万円(176万円)
  • 20年間    2055万円(855万円)
  • 30年間    4161万円(2361万円)
    *元本部分1800万円まで非課税

毎月5万円の積立投資を10年間続ければ776万円もの資産を築ける可能性があることがわかりました。また、20年間続ければ、2000万円を超える資産を用意できるという試算結果に。

40歳代・50歳代の世帯も、今から資産形成を始めれば十分間にあいます。

4. 老後に向けた計画を立てよう

老後は、いきなりやってくるわけではありません。

そのため、早くから準備を始めればゆとりのある老後生活を送ることが可能です。

ぜひ、一度家族と話し合う時間をとって、老後に向けたシミュレーションを立ててみてください。

参考資料

苛原 寛