1.2 国民年金と厚生年金「保険料の違い」

国民年金と厚生年金の違いとして、保険料も大きく異なります。

国民年金保険料は全員一律で、40年間欠かさず保険料を納めれば、満額が受け取れます。ただし支払うのは第1号被保険者のみ。

第2号被保険者は、厚生年金保険料を給与天引きという形で納めます。保険料は報酬比例制なので、月収やボーナスによって個人差が大きいのが特徴です。

1.3 国民年金と厚生年金「支給される年金の違い」

受給要件を満たした場合、将来に支給される年金にも違いがあります。

国民年金から支給されるのは老齢基礎年金、遺族基礎年金、障害基礎年金など。厚生年金から支給されるのは老齢厚生年金、遺族厚生年金、障害厚生年金です。

次章にて、老齢年金の平均年金月額を1歳刻みでみていきましょう

2. 老齢厚生年金「60歳~89歳」の平均年金月額はいくらなのか

ここからは、厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60~89歳の厚生年金の平均年金月額を確認していきます。※いずれも国民年金部分を含む

2.1 【60歳~69歳】厚生年金の平均月額

60歳代の厚生年金額

60歳代の厚生年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 60歳:厚生年金9万4853円
  • 61歳:厚生年金9万1675円
  • 62歳:厚生年金6万1942円
  • 63歳:厚生年金6万4514円
  • 64歳:厚生年金7万9536円
  • 65歳:厚生年金14万3504円
  • 66歳:厚生年金14万6891円
  • 67歳:厚生年金14万5757円
  • 68歳:厚生年金14万3898円
  • 69歳:厚生年金14万1881円