4. 新NISAを活用して資産を増やすために
ここまで、50歳代の平均貯蓄額と新NISAを活用して1000万円を用意する方法について解説しました。
50歳から65歳までの間に預貯金だけで1000万円を貯めるのは難しい場合でも、新NISAを活用すれば目標を達成できる可能性があります。しかし、新NISAでの資産運用では必ずしも利益が保証されているわけではありません。
そのため、資産運用を始めるうえでの理想は、より若い時期から長期間にわたって投資を続けることです。また、50歳代から始める場合でも、新NISAでどのような商品を選ぶかが非常に重要になります。
まずは、以下の点をしっかり把握することが大切です。
- 将来、どの程度の資金が必要なのか
- 毎月どれくらいの金額を積み立てられるのか
- 自分が許容できるリスクの範囲はどれくらいか
新NISAでは、さまざまな金融商品を選ぶことができ、リスク許容度などに応じて幅広い選択肢があります。また、新NISA以外にも、iDeCoや個人年金といった運用方法もあります。
資産運用を始める第一歩として、自分の現状と目標を明確にし、運用に関する情報を調べてみることをおすすめします。そして、これらを踏まえたうえで、新NISAを賢く活用してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」
筒井 亮鳳