2024年9月17日、厚生労働省より発表された「百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」によると、同年9月4日時点で100歳を超えている人は9万5119人。統計をとり始めた1963年(昭和38年)時点では、わずか153人だった100歳を超える高齢者の数は、1998年(平成10年)には1万人を超え、2012年(平成24年)には5万人と推移してきました。
寿命は誰にもわかりませんが、だからこそ長生きを想定しておく必要があります。
たとえば、公的年金は「老後」に終身で受給できる大切な収入となりますが、将来、自分はどのくらい年金を受け取れるのかを把握していない人は少なくありません。受給見込額を把握した上で、「老後、年金収入だけで生活できそうか」、「貯金をどのくらい準備しておけば安心か」などを考えていきましょう。
老後の年金受給見込額は、毎年の誕生月に届く「ねんきん定期便」にて確認できます。ねんきん定期便には受給見込額以外にも年金受給に関する大切な情報が記載されています。
本記事では、ねんきん定期便の見方とチェックしておきたい11項目について解説していきます。
1. 「ねんきん定期便」とは?
「ねんきん定期便」とは、日本年金機構から毎年誕生月(誕生日が1日の人は前月)に送付される公的年金に関する大切なお知らせです。保険料納付の実績や年金見込額など、年金に関する情報が記載されています。
なお、ねんきん定期便は、年齢によって送付形式が異なります。
「35歳、45歳、59歳」の人には封書、それ以外の人にはハガキ型の定期便が届きます。
上記のとおり、通知内容も年齢によって異なります。
次章で、「50歳未満(35歳・45歳以外)」のねんきん定期便の見方を確認していきましょう。