4. まとめにかえて
70代の貯蓄状況を見てみると、単身世帯も二人以上の世帯も「3000万円以上」というケースがある一方、まったく金融資産を持たない人たちもいる、まさに二極化の状態でした。
「3000万円以上」と聞くと、なんだか余裕のある暮らしを想像しがちですが、実はそこにも思わぬ落とし穴があります。それが“物価上昇”の問題です。
物価については、長年じわじわと上がっているものの、ここ数年の上昇幅は肌で感じるレベルに達しています。
例えば、令和6年10月18日に総務省が発表した消費者物価指数では、前年同月比で2.5%の上昇です。
かつては「老後2000万円問題」が話題になりましたが、物価の上昇次第ではもっと必要になる可能性もあるでしょう。
だからこそ、老後資金の準備は早めに始めておきたいところです。そして、物価上昇率を上回る運用利回りが期待できる資産にお金を分散できるのが理想でしょう。
まずは、無理のない範囲で自分ができることを考えてみてはいかがでしょうか。