2024年に新NISAが始まり、資産運用を始めている人も増えているかと思います。

金融庁は、2024年9月末時点のNISA口座数が2508万口座に到達したと発表しました。この数字からも、新NISAが多くの人に注目されていることがわかります。

周りの人が新NISAを始めていると焦ってしまい、ファイナンシャルアドバイザーである筆者のところにも「自分も始めなくてはいけないのでしょうか」とご相談をいただくことも多々あります。

投資初心者にとって、投資とはどのようなものなのか、どのくらい資産残高を殖やすことができるのか、イメージがわかないことが、踏み出せない大きな要因となっているようです。

そこで今回は、実際に積み立て投資を運用したら、どれくらい増える可能性があるのかをシミュレーションしていきましょう。

1. 旧NISAと新NISA制度の違いは?

まずは、旧NISA制度と新NISA制度の概要を、おさらいしましょう。

1.1 旧NISA:「一般NISA」と「つみたてNISA」

旧NISA制度は、「一般NISA」と「つみたてNISA」にわかれています。

【全6枚】旧NISAと制度の違いを比較、運用成果のシミュレーションや運用効果について図解でわかりやすく

旧NISAと制度の違いを比較

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

旧NISA「一般NISA」

  • 年間非課税枠:120万円
  • 非課税保有期間:5年間
  • 投資可能商品:上場株式、投資信託等

旧NISA「つみたてNISA」

  • 年間非課税枠:40万円
  • 非課税保有期間:20年間
  • 投資可能商品:投資信託やETF