3.3 長期的に投資する

積立投資をする場合、基本的に長期的な運用をすることで利益が大きくなるケースが多く見られます。これは、複利の影響や、世間の景気が長い期間で見た際にゆるやかに上昇をしていることが影響しています。

また、長期的に保有することで売却のタイミングを見極めることも可能になります。

売却時の価値によって実際の受取金額が決定されるため、売却のタイミングも投資利益には重要な要素です。景気が悪化する可能性なども視野に入れ、「絶対にこの年に売却をする」という視点ではなく数年間の長期的な目線で売却のタイミングを検討することも大切です。

3.4 手数料の安い商品を選択する

投資信託に掛かるコストとして、購入時の手数料である「購入時手数料」・持っている間にかかる「信託報酬」・売るときにかかる「信託財産留保額」の3種類が存在します。

これまで説明したような、安定的なリスクの低い投資信託の中には、利率の差が出にくい銘柄が多くあります。そのため、銘柄を選択する際は手数料の安さも重要視するポイントです。

特に、信託報酬はその資産を保有中は継続的に発生する費用であるため、できるだけ低い率の商品を選ぶことを心がけましょう。

4. おわりに

新NISA制度は、投資経験者はもちろん、投資初心者にとっても、資産運用の活用を広げるきっかけとなる重要な制度です。

とはいえ、投資である以上、運用には必ずリスクが発生します。投資額や売却時期などはしっかりとした計画を立てて見極めることが重要です。

投資を開始する際に不安がある場合には、必要に応じてファイナンシャルプランナーなど専門家のサポートを得ることも検討しましょう。

NISA制度や積立投資の仕組みを理解することで、初心者であっても、無理のない適切な資産運用を開始することができるはずです。

参考資料

斎藤 彩菜