子どもの進学費用や老後資金の準備のために、新NISAの活用を検討している方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これまでに投資をしたことがない場合、運用のイメージを掴みにくいのではないでしょうか。
そこで今回は、積立投資でお金を貯めるイメージを掴んでいただけるよう、積立投資のメリットや効果について詳しく解説するとともに、積立金額・利回り別のシミュレーション結果をご紹介します。
積み立てる期間が長いほど安定した運用成果を得られる可能性が高いので、なるべく早い段階からの運用開始を検討しましょう。
1. 積立投資を行うメリットは?
積立投資の主なメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- リスクを抑えられる
- 複利効果を得られる
- 購入タイミングに悩む必要がない
投資にはリスクがあり、短期間で大きな利益を得ようとするとリスクも高くなります。
しかし、毎月一定額ずつ金融商品を積み立てることで投資タイミングを分散できるので、投資のリスクを大幅に下げることが可能です。毎月決まった日に購入することになるので、購入タイミングに悩む必要もありません。
また、積立期間が長ければ長いほど「複利効果」が大きくなります。
複利とは、投資などで得た利益を当初の元本にプラスして運用することで得られる利益のことです。
長期間の積み立てによって複利効果が大きくなれば、安定した運用成果を得られる可能性が高くなります。
1.1 新NISAなら運用益が非課税
通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAの口座で積み立てれば非課税となります。
課税口座で積み立てるよりも投資効率が高まるため、これから積立投資を始めるなら新NISAの活用を検討しましょう。
なお、新NISAの口座は証券会社や銀行などの金融機関で開設できます。
2. 積立投資は20年以上を目安に
積立投資は長期間続けることによって分散投資や複利の効果が大きくなるため、結果的に元本割れする可能性が低くなります。
金融庁の資料を見ると、投資期間が5年間と20年間の場合では、元本割れの頻度が大きく異なることがわかります。
上のグラフは、1989年以降、毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に積立投資を行ったケースです。
投資期間が20年以上の場合、1度も元本を割れていないことがわかります。あくまでも過去のデータを基に計算されたものですが、長期投資がリスク軽減に与える効果の大きさがよくわかります。
それでは、積立投資を20年間行ったケースを想定し、積立金額・利回り別のシミュレーション結果を見ていきましょう。
3. 積立金額「3・5・10万円」、想定利回り「3・5・9%」でシミュレーション
金融庁「つみたてシミュレーター」より、毎月の積立額を「3・5・10万円」、想定利回りを「3・5・9%」、積立期間を20年間と想定し、それぞれのケースでシミュレーションを行いました。
※本シミュレーションは実際の運用結果を保証するものではありません。
3.1 月3万円×20年間
月3万円、想定利回り3・5・9%のシミュレーション結果は以下の通りです。
月3万円・想定利回り3.0%
<資産額推移>
5年:194万円
10年:419万円
15年:681万円
20年:985万円
月3万円・想定利回り5.0%
<資産額推移>
5年:204万円
10年:466万円
15年:802万円
20年:1233万円
月3万円・想定利回り9.0%
<資産額推移>
5年:226万円
10年:581万円
15年:1135万円
20年:2004万円
3.2 月5万円×20年間
月5万円、想定利回り3・5・9%のシミュレーション結果は以下の通りです。
月5万円・想定利回り3.0%
<資産額推移>
5年:323万円
10年:699万円
15年:1135万円
20年:1642万円
月5万円・想定利回り5.0%
<資産額推移>
5年:340万円
10年:776万円
15年:1336万円
20年:2055万円
月5万円・想定利回り9.0%
<資産額推移>
5年:377万円
10年:968万円
15年:1892万円
20年:3339万円
3.3 月10万円×20年間
月10万円、想定利回り3・5・9%のシミュレーション結果は以下の通りです。
月10万円・想定利回り3.0%
<資産額推移>
5年:646万円
10年:1397万円
15年:2270万円
20年:3283万円
月10万円・想定利回り5.0%
<資産額推移>
5年:680万円
10年:1553万円
15年:2673万円
20年:4110万円
月10万円・想定利回り9.0%
<資産額推移>
5年:754万円
10年:1935万円
15年:3784万円
20年:6679万円
4. 自分に合った投資計画を
さまざまなパターンでシミュレーションを行いましたが、積立金額が多く、利回りが高いほど大きな金額を貯めることができます。
しかし、毎月積み立てられる金額や積立可能な期間、リスク許容度は人によって異なります。
積立投資は長く続けることが大切なので、毎月の積立額は無理のない範囲で設定し、リスク許容度に合わせて積み立てる商品を選びましょう。
参考資料
加藤 聖人