3.3 3.NISAやiDeCoを利用する
より積極的に老後資金を準備したい方は、NISAやiDeCoを活用する方法があります。
NISAは2024年1月から新制度がスタート。従来の制度から非課税保有限度額や年間投資枠が拡大され、利用者にさらにメリットのある内容となっています。成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になったため、毎月一定金額を積み立てつつ、まとまった資金がある場合は成長投資枠で一括購入することも可能です。
iDeCoは、掛け金の拠出や運用を自分で行うことで、老後資金を形成できる制度です。掛け金の拠出は一定の要件を満たせば65歳まで可能なため、たとえば50歳から始めても15年間拠出できます。iDeCoでは、掛け金の拠出時・運用時・受取時に税金の優遇措置が設けられています。
4. まとめにかえて
標準的な65歳以上二人世帯の年金額は約23万円とされているのに対し、毎月の生活費は約25万円が必要です。さらに、ゆとりある老後生活を送るには、約38万円が必要と考えられているため、年金だけでは実現しないことが考えられます。
65歳以上も働いて収入を得る方法がありますが、健康状態や家庭状況によっては難しいこともあるでしょう。現役のうちから長期的に、老後資金の準備をすることが望ましいです。
参考資料
木内 菜穂子