現役時代に会社員や公務員で厚生年金に加入していた方は、老後に老齢厚生年金を受給します。年金は老後の生活を支える大切なものなので、いくらもらえるのか気になる方も多いでしょう。

老後の生活費は厚生年金だけでカバーできるのでしょうか。できないとすると、今のうちからどのような準備をしておけば良いのでしょうか。

本記事では、標準的な厚生年金受給額はいくらなのか、また、老後の生活費にはいくらかかるのかを解説していきます。今からできる老後資金形成方法もご紹介しますので、併せてご確認ください。

1. 標準的な厚生年金受給額は約23万円

日本年金機構によると、令和6年度における厚生年金の標準的な受給額は、夫婦合わせて23万483円とされています。これは、平均的な収入で40年間働いた場合に受け取れる厚生年金と、2人分の国民年金の合計額です。夫が会社員で妻が専業主婦といったケースが該当します。

平均年収が高い場合や厚生年金の加入期間がさらに長い場合などは、これより高額な受給額になると考えられます。また、このモデルケースでは配偶者が専業主婦(夫)ですが、共働きであれば、その分高額な年金を受給可能です。