シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は日本を代表する製薬メーカーのアステラス製薬です。

アステラス製薬の平均年間給与はいくらか

アステラス製薬(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は 1079.4万円と1000万円を超えています。また、従業員の平均年齢は43.2歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は17.8年となっています。

アステラス製薬の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で5123名。単体で5000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 医薬品事業:5123名

また、連結の従業員数は1万6617名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 医薬品事業:1万6617名

過去5年間の業績動向

同社連結の過去5年間の売上高は1兆3000億円を挟んでレンジ内での動きとなっています。2014年3月期に1兆1399億円であったものが、2018年3月期には1兆3003億円となっています。

また、当期純利益(親会社の所有者に帰属)は、過去5年間でいえば凸凹した動きとなっており、2014年3月期には908億円、2017年3月期には2817億円を計上したものの、2018年3月期には1646億円となっています。

今後の注目点

アステラス製薬は同社が強みを有している新薬ビジネスを核として「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えていく」取り組みを進めています。

2018年5月には「経営計画2018」を発表し、以下の3つの戦略目標を掲げています。

  • 製品価値の最大化とOperational Excellenceの更なる追求
  • Focus Areaアプローチによる価値創造
  • Rx(医療よ医薬品)+プログラムへの挑戦

今後、アステラス製薬の「経営計画2018」の進捗に注目です。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数を示しています。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部