3. 私的年金とは
公的年金の上乗せとして支給される年金を私的年金といいます。私的年金は、高齢期により豊かな生活を送るための制度として重要な役割を果たしており、老後不安が高まっている昨今において注目されています。
なお、主な私的年金制度は以下のとおりです。
- 確定給付企業年金制度(DB)
- 確定拠出年金制度(DC)
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
- 厚生年金基金制度
- 国民年金基金制度
制度によって加入対象者が異なります。例えば、確定給付企業年金制度(DB)と確定拠出年金制度(DC)は導入企業に勤務しており、さらに規則で定められている対象者に該当している人が加入できます。
一方で、国民年金基金制度は、自営業者やフリーランスなど国民年金の第1号被保険者を対象としています。私的年金の活用は老後不安を軽減するうえで有用ですが、そもそも自分は加入できるのか、加入するメリットがどの程度あるのか確認しましょう。
4. まとめにかえて
月額15万円以上厚生年金を受給できる人の割合は半分に満たず、平均受給額は14万円台です。「年金だけでは苦しい生活を強いられる」という印象を持つ方もいるでしょう。
老後生活の経済的な不安を軽減するためには、年金生活者支援給付金のような公的支援の理解を深めたり、私的年金制度を有効活用したりする方法があります。
自分が利用できる制度を確認し、有効活用しながら老後生活に備えましょう。
参考資料
柴田 充輝